特別養護老人ホームに転職するメリット・デメリット

特別養護老人ホームに転職するメリット・デメリット

特別養護老人ホームってどうなの?

特別養護老人ホームに転職するメリット・デメリット

特別養護老人ホーム、通称「特養」は、常に介護を必要としている高齢者が集まって、生活するための施設です。 介護レベルが高い入居者が多く、要介護3以上の方が入居の対象となっています。 介護施設の中でも費用が安いため、入居希望者も多く、待機を余儀なくされている方は全国に50万人以上いると言われています。 当然、特別養護老人ホームで働く介護士の需要も多く、転職を目指す介護士も増えています。 どんなメリットがあって、そしてどんなところで辛いと感じるのでしょうか? 特別養護老人ホームの特徴を考えながら、順番に紹介していきましょう。

 

どんな介護の現場でも生かせる基本技術が習得できる

まず、特別養護老人ホームは、利用者が多い上に、介護レベルの高い入居者が多いため、「介護の基本技術」は、大きく向上することが予想されます。

特別養護老人ホームで得た介護の知識というのは、この先どんな介護の現場に言っても生かせると言われているぐらい、しっかりしています。

多くの利用者を介護するには、必然的に多くの介護士が必要になります。

いろんな介護士の技術を間近で見れる上に、待遇が良いので「勤続年数が長い介護士」が多くいる現場でもあります。

研修制度も充実しているため、日々知識を吸収していくのは最高の介護現場だと言えるでしょう。

そして、冒頭にも言ったように、まだまだ特別養護老人ホームで働く介護士というのは、需要に追い付いていないというのが現実です。

その上高いレベルの介護が必要となる特別養護老人ホームは、もし今後他の介護の現場で働くことがあっても、精神的な強さを形成できる現場ではないでしょうか。

今は特別養護老人ホームへの転職を考えている方でも、長年介護の現場で働いていれば、自分にもっと合った現場を見つけることができるかもしれません。

そんなときに、大きな経験として生かすことができるのは、特別養護老人ホームでの介護経験だと思います。

将来性に不安が少ない特別養護老人ホーム

そして、特別養護老人ホームでは、介護の構成、いわゆるケアプランを介護士が作っているところがほとんどです。

ケアプランを作成することで、介護士としてのランクを1つも2つも上げることができます。

人に指示されたことばかりで手一杯になってしまうような現場では、今後介護士としてのスキルアップはなかなか見込めません。

また特別養護老人ホームには、ケアマネージャーが常駐しているので、自分1人だけではなく、いろんな助言をもらいながら、実践的にケアプランの作成に取り掛かることも可能です。

そして、このような経験は、知識やスキルレベルを上げるだけではなく、将来的にケアマネージャーを目指している方にとっては、重要な「人脈づくり」であるとも言えます。

ケアマネージャーという席は、長い期間務める方が多く、自分でその席への道を切り開いていかないと、スキルアップだけではどうにもならない場合も多いです。

そして単純に、特別養護老人ホームの給与に関しても、メリットと言える高待遇が用意されています。

他のどんな施設よりも、特別養護老人ホームは平均の給与が高いというデータが、厚生労働省によって算出されています。

1つの施設で、数十人、多ければ数百人の待機者がいるため、高待遇にしても、仕事がなくなり下火になるということはまずあり得ません。

ですので、他の施設と比べても、給与だけでなく昇給やボーナスも、きっちり還元してくれるというところが、多くなっています。

いろんな場面に直面しても、介護士としての仕事を全うできる信念が必要

特別養護老人ホームに転職するにあたって、辛いと思うこと、デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?

冒頭にも言いましたが、特別養護老人ホームに入居する方は、要介護3以上と認定された方ばかりです。

最高の要介護5の入居者が大半を占めるという、とてもハードな現場も少なくありません。

必然的に、介護する部分は生活のほぼすべてということになり、かなりの精神力と体力が要求されます。

さらに、入居しているわけですから、介護士側は24時間体制で、いろんな事態に対応しなくてはいけません。

他の介護現場から、特別養護老人ホームに転職してくる方は、まずその仕事量と迅速な対応、求められる技術に戸惑うのではないでしょうか。

そして、特別養護老人ホームは、1度入居すると、生涯を終えるまで生活するという方が多いです。

ですので、その施設内で入居者が息を引き取ったりすることは、当然覚悟しながら入居者と接していかなくてはいけません。

そしてそんな現場状況ながら、仕事量が多く1人1人に関わる時間が、それほど多くとれないというのも、辛く感じる部分でしょう。

体力的にも、精神的にも大きなバイタリティを必要とする特別養護老人ホームは、介護士としては1番大きく飛躍できる現場ではないでしょうか。