介護福祉士の資格を取得すれば、どれ位年収がアップするの?

介護福祉士の資格を取得すれば、どれ位年収がアップするの?

キャリアアップで年収アップも狙える

介護福祉士の資格を取得すれば、どれ位年収がアップするの?

ここでは、介護の仕事を続けて、6年、いやそれ以上いう方々の中で、介護福祉士の資格があれば、年収ってそんなに違ってくるのかなと考えている方々に、資格を取得すれば、年収がどれくらいアップするかをお話していきます。

 

介護福祉士の資格の必要性

日本は今、高齢化社会ですが、これから10年も経たないうちに、最大250万人の介護職員を確保しないといけないという、超高齢化社会に入っていくと考えられています。

介護福祉士の仕事の内容は、介護が必要なお年寄りや障害のある方々に対して、快適でスムーズな生活が、日々送れるように、食事、入浴、排泄、歩行等の介助や、介護者からの相談に応じ、アドバイスしたり、介助や介護者の精神面でサポートしたりすることが主な仕事です。

介護福祉士資格は、初任者の研修、ケアマネジャーと違って、現時点においては介護福祉系資格の中で、たった一つの国家資格です。介護現場において、職員の中心的な存在としての介護福祉士は、必要不可欠になってきているのです。

介護福祉士を取得するにはどうすればいいの?

まず、介護福祉士の取得には、受験資格となる実務経験が必要です。

従業期間が3年以上、従事日数が540日以上と従業期間と従事日数は両方ともに満たす必要があり、従業期間というのは、実務経験の対象となる施設及び職種での在職期間のことです。

そして、従事日数とは、従業期間内において実際に介護等の業務に従事した日数のことです。

なお、従業期間には「産休、育休、病休」等の休職期間が含まれますが、従事日数については、年次有給休暇、特別休暇、出張、研修等により実際に介護業務に従事しなかった日数を除かれます。

また、同一期間に複数の事業所に所属する訪問介護員等については、同日に複数の事業所で介護等の業務を行なっても従業期間、従事日数については1日とします。

実務者研修も必要に

さらに、第29回(平成28年度)の試験から、実務経験に加え、養成施設等における「実務者研修」の修了が必要になりました。

その他の詳細については、受験の際に確認してください。

上記は、介護業務に従事した経験がある場合の取得方法です。この他にも、福祉系高校を卒業した方の場合や、介護福祉養成施設卒業をした方の場合等、取得方法も異なりますので、取得する際には、自分はどれに該当するのかをきちんと確認してください。

介護福祉士の資格取得で給料は上昇?

介護福祉士の資格を取得すれば、どれ位年収がアップするの?

この点が一番気になる点だと思います。

ここでは、介護福祉士の平均の実賃金(1カ月)、資格手当の実情についてみていきます。

介護福祉士の1カ月の平均実賃金は、資格が無い人と比べると、約40,000円多く、旧ヘルパー2級のことである介護職員初任者研修有資格者の1カ月の平均実賃金と比べると約24,000円多いです。

勤続年数等の要素もあるので、単純に比較することはできませんが、無資格の介護職員と比べた時の月給の差は明白です。

それでは、介護福祉士の資格手当はどうでしょう。介護福祉士の資格手当は、平均で約10,000円となってる一方で、「手当なし」の事業所も4割超という、決して少なくはない数字になっています。

ただし、「手当なし」の事業所は資格手当でなく、基本給で差をつける事業所であるかもしれませんので一概には言えません。

さらに、これは、介護職員全般にいえることですが、2017年4月に、臨時で追加の介護報酬改定が実施されました。介護職員の給料が月額10,000円前後上がりそうです。

厚生労働省は、前回、2015年に実施した介護保険改正時に、介護サービスに対する介護報酬減額の影響により、人材不足等の問題が起こり倒産が相次いでしまっている介護事業所を減少させるために、介護事業所の人手不足を食い止めようとしていると考えられます。

このように、厚生労働省は、「介護福祉士の評価を大きくしていくべき」と意見も出ているそうなので、これから、介護職に携わっていこうと考えている方で、年収をアップを目指すなら、介護福祉士の資格取得は、1つの有効な手段であると言えるでしょう。
 

まとめ

国家資格であるため、介護福祉士の資格試験に合格し、登録を行うことで国に認められた介護職であると認められます。

介護についての専門的な技術や知識をもっているということを前提として、雇用する側からの見る目も変わってくるはずです。

そのため、高度な知識や技術を要求される、ということを理解しておく必要はあるのですが、就転職時にはとても有効であり、将来的に、安定した雇用につながっていくことが十分に期待できます。

また、今後のヘルパーの資格が介護福祉士だけに集約される、という流れも出てきていまので、介護福祉士の資格を取得しておくことに損はないのです。

介護福祉士の資格について、住所変更等の届けは必要となりますが、一度取得すると、全国どこに行っても通用するという、一生ものの資格となるのです。