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ここでは、介護業界で最も重要な資格4つ(介護職員初任者研修、介護職員実務者研修、介護福祉士、ケアマネジャー)のうちの1つ、ケアマネジャーの資格を取得すると、年収がどれくらいアップするかをみていきます。
ケアマネジャーってどんな仕事をするのでしょう。
ケアマネージャーの正式名称は、介護支援専門員といいます。
介護支援専門員という名称からもわかりますように、介護が必要なお年寄りや障害のある方々と、介護保険サービスとの架け橋となる重要な役割をもっています。ここからは、お年寄りや障害のある方々の中で、介護保険サービスの利用を希望される方を「介護保険サービスの利用希望者」と表していきます。
ケアマネージャーの仕事内容はというと、一言では言い表せない程の多くの種類があるのですが、主に、介護保険サービスの利用希望者、その家族の介護相談、介護保険サービスの利用希望者が、快適でスムーズな生活が日々送るようなケアプランの作成、要介護認定(介護保険サービスの利用希望者に対して「どのような介護が、どの程度必要か」を判定するためのもの)の書類作成代行等があります。
スタートからはや、15年以上が経った介護保険制度。当初、何のお手本もない状態でスタートした介護保険制度は、そこから、幾度もの改正が行われ、少しずつ、制度が定着し、周知されつつあります。この先20年にも及ぶ超高齢化社会に向け、需要が高まりつつあることから、国をあげて、ケアマネージャーの質の向上を目指そうと、さまざまな研修体制が整えられている現状です。以上のことからも考えられるように、超高齢化社会に向けて、ケアマネジャーはなくてはならない存在になってきています。
介護支援専門員であるケアマネジャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格しなければなりません。
介護支援専門員は公的資格であるため、試験の管轄、実施は各都道府県になります。
ケアマネジャーの試験を受験するためには、国家資格や実務経験が必要になってきます。保健、福祉、医療分野での国家資格がある方は、国家資格に加えて5年以上、900日の実務経験があることが条件になります。
国家資格が無い方でも、老人福祉施設、在宅介護業務に従事し、施設長等で、5年から10年の実務経験があれば受験することができるのです。ケアマネジャーの試験の受験に必要な国家資格の詳細については、確認してください。
試験に合格した後も、すぐに、ケアマネジャーにはなることはできません。
合格後、32時間以上もの研修である介護支援専門員実務研修を全日程出席して、受講し、修了しなければなりません。
その後、登録申請を各都道府県に提出し、受理され、各都道府県の知事により介護支援専門員証が交付されると、ケアマネジャーとしての資格を取得することができます。
これまで、ケアマネジャーについてみてきましたが、ケアマネジャーの資格取得で給料は上がるのかという、一番、気になる点についてみていきます。
ケアマネジャーの1カ月の平均実賃金は、福祉施設の介護職員と比べると、約43,000円多く、ホームヘルパー1カ月の平均実賃金と比べると約42,000円多いです。
また、厚生労働省 平成26年賃金構造基本統計調査の資料から、全産業の平均年収を比べると、ケアマネジャーの年収は、約700,000円近く上回っているという結果が出ています。
基礎資格、経験年数、地域等の要因により、年収が左右されますので、必ずしも、統計上の収入が得られるとは限りませんが、介護に携わる仕事に就きつつ給料アップを目指したいなら、ケアマネジャーの資格取得は、かなり有効な方法と考えます。
高齢化社会になり、介護を必要とする人が増加し、多様化する介護のサービス中で、その人にあった最適なケアプランを作成することのできるケアマネジャーへの重要性は高くなっています。
ですから、ケアマネジャーの就職状況は決して悪くなく、むしろ、ケアマネジャーを置くことが義務付けられている多くの施設等がありますので、安定した就職先が望めます。
将来的には、超高齢化社会になる先を見据えて、ケアマネジャーの需要は高まっていき、ケアマネジャーの職務域も拡大し、知名度も上がり、地域の身近な存在として重要視されています。
それとともに、介護ビジネスの目覚ましい発展にケアマネジャーの職業はついていかないといけないので、これからが正念場です。
また、ケアマネジャーの試験は難易度も年々少しずつですが高くなっている傾向があり、合格率も低くなってきているのが現状です。
しかし、更なる社会的認知度と地位の向上が期待できるケアマネジャーの資格は、将来性が高い資格なので、介護に携わる仕事をしていくなら、取得しておくことに損はないのです。