自己アピールをする履歴書の書き方はこうだ

自己アピールをする履歴書の書き方はこうだ

自己アピールは難しい?

自己アピールをする履歴書の書き方はこうだ

履歴書は職務経歴書と違って、たっぷり枠を使って自己アピールするというのは難しいです。 しかし、履歴書のわずかなアピールで、他の介護士と差を付けないと、競争率の高い介護士の転職では生き残れません。 細かい部分で、介護士としての自己アピールをしていくには、どんなことに気をつければいいのか、その核心に迫っていきましょう。

 

人の気持が理解できる介護士と思ってもらおう

介護士が1番アピールできる部分と言えば、何と言っても「コミュニケーション能力」です。

実際には、「経験」や「資格」に勝る自己アピールはないのですが、そちらは職務経歴書で本腰を入れてアピールする必要があるので、履歴書で多くは語れません。

コミュニケーション能力というのは、人と上手く話せる能力だけというわけではありません。

人の気持ちを理解し、その人の立場に立つことも含まれています。

介護の現場では、身体が不自由であったり、中には声が聞こえない、話ができないという方も少なくありません。

その現場にあなたが従事するということは、言葉を聞かなくてもその方の要望を把握しないといけない場面も、当然出てくるでしょう。

つまり、履歴書におけるコミュニケーション能力のアピールとは、「人の気持ちを理解できる能力」ということが言えるでしょう。

履歴書の短いアピール欄では、なかなかアピールしづらいところですが、具体的に、高齢者の方と仲良くなった経験があったり、前職の仲間からそういうことを言われたことがある方もいると思います。

そういう方は、ぜひそのような経験を、「人の気持ちが理解できる」という自分を印象付けられるような、工夫をしてみてください。

1番効果的なのは、「以前の職場で人の気持ちが理解できると言われたことがあります」という、シンプルな経験ですかね。

1人1人のことを考えられる観察力・洞察力も介護士には必須

そして、介護士にはもう1つ、重要なスキルがあります。

「1人1人に合ったケアの方法を見つける」という能力です。

介護職では、食事から排泄まで、高齢者の生活すべてに携わることになります。

どの作業においても、その利用者にとって、どんな介護の方法が最善なのか違いがあるので、見極めることが大切です。

前職で介護士の経験がある方は、そのように1人1人のことを考えたサービスを提供していたことを書けば、印象は大きくアップするでしょう。

介護職は、仕事内容で差別化を図るのが難しい職業です。

さらに、履歴書はそれほど長文を書きすぎても、履歴書のレイアウトや見栄えが悪くなる可能性もあります。

1人1人に合ったケアの方法を常に考えているというアピールは、「介護士としての意識の高さ」、「仕事を真面目に行う姿勢」が同時に評価してもらえる可能性があります。

具体的にどのように書けばいいかというと、これも実にシンプルです。

「常に利用者様のニーズに合わせた、最善のケア方法を考えて行動していました」という風に書くだけです。

これだけで、大きく印象は変わります。

注意するポイントは、あまりにいろんなところに記述しないという点です。

自己PRの欄に、1回だけ書くようにしましょう。

何回もこのようなニュアンスの記述をしてしまうと、「自意識過剰」という印象を与えかねません。

自分が持っている資格を正当に評価してもらう方法

そして最後は、「資格」でアピールするときのポイントです。

履歴書で資格について、詳しく解説することは難しいですが、ここでは「資格・免許」の欄で、資格を際立たせる方法を教えます。

介護士の世界には、ホームヘルパー、ケアマネージャー、介護福祉士など、誰もが名前を聞いたことがあるような、有名な資格がたくさんあります。

しかし難易度は決して低くはなく、介護福祉士に関しては、国家資格な上に受験するまでに実務経験が必要になります。

つまり、資格である程度の「介護士としてのレベル」をアピールすることはできるということです。

資格を多く取得している方は、「人気が高い、難易度が高い資格」を優先的に記述するようにしましょう。

ここでいう「人気が高い資格」とは、この資格を持っている介護士が、現場で需要があるという意味です。

たくさん資格を持っているのは良いことですが、いくつかに絞って書いた方が、それぞれの価値が履歴書の中で際立つことになります。

先ほど出た介護福祉士や、ケアマネージャー、ホームヘルパーなどの資格は、まず優先的に記述するようにしましょう。

まとめ

もし資格を持っていない方でも、無理して多くを書こうとする必要はありません。

介護に関係ない資格や免許をたくさん書いても、あまり採用担当者の目に留まることはありません。

書くのであれば、話が膨らみそうな「珍しい資格」は、面接に進んだとき話の潤滑油として使えるかもしれませんので、書いてみてもいいかと思います。